SOLD OUT
ウクライナのアトモスフェリック・ブラックDrudkhの10thアルバム。
7thでプログレ化、8thではポスト・ブラック化したDrudkhだが、10thの今作では力強くも美しいメロディーで溢れるスタイルに。ボーカルはいつもに増して感情的に聴こえるが、このアルバムがリリースされたのは2015年、ロシアとの関係が悪化し始めたマイダン革命の翌年である。ロシアに占領されていく我が国を憂い、思いの丈をぶちまけたのだろうか……という至極勝手な脚色が入っているせいか、どうもこれまで以上にエモーショナル度が増している気がして、この感情に訴えかけてくるような勢いと激しさが胸を打つのである。