SOLD OUT

ポーランドのエクスペリメンタル・ブラックメタルGruzjaの1stアルバム。ポーランドのバンドなのに、なぜかバンド名はグルジア（ジョージア）。Furia、Odraza、Biesy、Lichoなどのメンバーが在籍しています。変態どころが集まっています。真実か否か分かりませんが、今作は2018年にグルジアの首都トビリシでレコーディングされたことになっています。

どこか気の抜けるような物憂い雰囲気を纏いながら、それでもサウンドはしっかりとヘヴィ＆グルーヴィー。意味不明な歌詞に乗って、気が触れたような不思議な世界観を呈してくれるポーランドの新世代ブラックメタル。このアルバムにはサタンもペイガンな神々も戦争も出てこない。出てくるのは、ポーランドのそこらへんにある団地に住んでいるような人間たち。二日酔いになるのは分かっているのに、投げやりに酒を飲んで一時の酩酊状態に溺れたがる人間や、煙草の煙が朝もやのように立ちこめるヤニ臭い狭いアパートとか、そういうごくごく平凡で日常的なものがテーマなんだと思います。知らんけど。最後はクラブミュージックで幕を閉じます。