SOLD OUT【CD】Venedae “Pod znakiem ognia”

SOLD OUT

ポーランドのペイガン・ブラックメタルVenedaeのEP。1995年に結成し2007年に解散しているが、今作は解散後の2020年にリリースされた。300枚限定。数えきれないほどのバンドで活動するWened Wilk Sławibor氏が在籍していた。

元は2000年にロシアのペイガン・ブラックГромと出したスプリット。当時はカセットでしか出ていなかった幻のスプリットに収録されている曲が入っている。EP扱いではあるものの、全5曲トータル33分と長め。

まず、初っ端から音程外れまくりのギターソロから始まり、思わず面喰う。ちょっと音が外れているなんてもんじゃない、思いっきり音程を外してくるのだ。序盤から不安になるのだが、すぐに混沌としながらもメロウなリフで巻き返してくる。サウンドクオリティは極めてロウで、音の分離も悪く、疾走パートなどは金物が響き過ぎて地面に打ち付ける豪雨のようだ。やはり音程が外れ気味のボーカルもご愛嬌と言うか、さらにカルトな雰囲気を加速させている。実に哀愁漂うメランコリックなギターリフも聴けるが、音は最高に悪く演奏もいまいちなので少しだけ神経を集中させて聴く必要がある。